一般社団法人 土佐長岡郡医師会

いざという時頼りになる情報交換の場

いわゆる「第三者承継」に近い形で、地域の無床診療所を引き継ぎました。開業にあたっての準備期間が十分でなかったため、様々なアドバイスを受けたく、ほとんど迷うことなく医師会に入会いたしました。最近はメーカーさん主催の勉強会やリモート研修の増加で、知識のアップデートや研鑽の機会は非常に充実していると思いますが、やはりクリニックを運営していくうえでは、「実際のマネジメント」について多くの悩みを経験しました。そうした際の相談先、実地での情報交換の場として、地区医師会での活動や会合は大変心強く、大きな支えとなりました。特に昨今の「コロナ禍」においては、最前線で必要な実地的な情報が連日のようにメールやFAX でもたらされ、医師会活動・存在のありがたさを痛感したものです。医師会に所属して10年あまりになりますが、今後も特に実地的な情報交換や活動の場としての「医師会」の発展を期待しています。

一人一人が分担して未来を支える

医師になって30数年、これまで医師会には赴任病院の都合で入会したり脱会したりで積極的に関わってきませんでした。17年前に現在の高田内科に赴任し再入会しましたが医師会報も読まないありさま。活動内容が全く分からないため一度理事会に行ってみようと軽い気持ちで参加したのが医師会とのなれそめです。そこには日常診療でお疲れなのに様々な医療福祉に関する問題点を議論し分担して役割をこなしている先生方の姿がありました。
これまで何もしてこなかった自分に恥ずかしさを覚え、毎回理事会に参加するようになり現在まで監査役、介護保険と身体障害の等級判定を10年ほど続けています。介護保険ひとつとっても仕事が終わった後に膨大な資料を読んで判定する事は大変ですが、医師会に参加する事が無ければたくさんの先生方の努力で判定会が成り立ってきたことにさえ気づかずにいたのです。医師会は裏方ですがこの裏方が無ければ医療福祉は回りません。我々も直に年を取ります。医師会には若い力が必要です。未来のために是非、見学だけでも理事会に参加してみてはどうでしょうか。

土佐長岡郡医師会に参加して

転勤したキッカケは2代前のJA高知病院の院長から誘いを受けたことです。その後現在の病院に勤務しかれこれ10年が経過しています。転勤を決断した理由の一つには、下見にきた時に病院の窓から見えた幾重にも連なる四国山脈の景色に惚れ惚れとしたこともありました。都心のビルの風景とは異なり、空がずいぶん広いなと思いました。高知県は四国の中でも奥地であり、四方を山と海に囲まれた場所で移動は不便ですが飛行機や高速道路などを利用し問題無く過ごせています。

勤務し暫くして、土佐長岡郡医師会に参加させていただきました。地域の先生方と会う機会が得られ、最近必要性が言われている顔と顔が見える関係が出来ました。学会の参加だけでは専門分野以外の先生との面識が得られる機会は少なく、医師会の会合は有り難く思っています。

勤務する病院は古くから存在するため、地元の知名度があり、地元の人から期待されていると実感しています。ただ、地域での診療は都市部と比べて医師の数が少ないことが違いの一つです。利点としては自分のやりたい診療が出来ることで、短所としては自分一人への責任が大きくなることや新しい知見の習得には難があることなどです。ただ、学会参加にはハイブリットが多くなり知見の修得もずいぶん楽になりました。